ストック・オプション

IPO企業のストックオプション発行割合は平均何%?潜在株比率を調査

この記事でわかること

  • 2025年IPO企業におけるストック・オプションを発行している企業数
  • 2025年IPO企業におけるストック・オプション発行割合の水準

著者プロフィール

宮下 卓也

O f All株式会社

シニアコンサルタント

宮下 卓也

総合リース会社にて、上場企業から個人事業主まで幅広い顧客を対象としたファイナンス営業に従事。その後、日系コンサルティング会社において、株式報酬制度の設計・導入支援、役員報酬制度の策定、ならびに指名報酬委員会の設置・運営に関するアドバイザリー業務を担当。現在は、O f All株式会社に創業メンバーとして参画。

 

本記事では、弊社が無料公開している「🔗ストック・オプションデータベース」を用いて2025年のIPO企業に焦点を当ててストック・オプション発行割合(潜在株比率)のデータをまとめました。

 

さらに詳しい企業別のデータや役職別の付与割合についても「🔗ストック・オプションデータベース」にてご覧いただけます。

 

また、2024年IPO企業におけるストックオプションの詳細データについては、「🔗2024年版 ストック・オプションデータレポートにてまとめていますので、ぜひ一度ご確認ください。

 


2025年にIPOした企業のストック・オプションについて調査

本記事では、2025年にIPOした企業のうち、ストック・オプションを発行した企業の数やストック・オプションの発行割合などについて解説します。

まず、2025年に国内市場でIPOした企業数は66社(プロマーケット市場を除く)あり、そのうち、札幌・名古屋・福岡証券取引所に上場した6社、TPM市場からステップアップ上場した1社を除くと、東京証券取引所に新規上場した企業は59社でした。

以下の表は、該当企業59社の市場区分と潜在株比率を示したものです。

会社名市場区分潜在株比率
デジタルグリッド株式会社東証グロース19.76%
ミーク株式会社東証グロース17.21%
株式会社パワーエックス東証グロース16.29%
株式会社FUNDINNO東証グロース16.25%
株式会社リブ・コンサルティング東証グロース15.83%
株式会社フライヤー東証グロース14.86%
株式会社ジグザグ東証グロース14.26%
株式会社インフキュリオン東証グロース13.52%
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社東証グロース12.99%
PRONI株式会社東証グロース12.50%
株式会社ヒット東証グロース11.33%
株式会社アクセルスペースホールディングス東証グロース11.06%
株式会社リップス東証グロース11.03%
株式会社ミラティブ東証グロース10.98%
株式会社フツパー東証グロース10.90%
株式会社スタートライン東証グロース10.00%
株式会社LIFE CREATE東証グロース9.91%
株式会社ZenmuTech東証グロース9.88%
辻・本郷ITコンサルティング株式会社東証スタンダード9.73%
株式会社TENTIAL東証グロース9.71%
テラテクノロジー株式会社東証スタンダード9.50%
プリモグローバルホールディングス株式会社東証スタンダード9.00%
株式会社トヨコー東証グロース8.85%
オリオンビール株式会社東証プライム8.70%
株式会社オーバーラップホールディングス東証グロース8.69%
サイバーソリューションズ株式会社東証グロース8.61%
クラシコ株式会社東証グロース8.55%
GMOコマース株式会社東証グロース8.33%
株式会社ライオン事務器東証スタンダード8.27%
フラー株式会社東証グロース7.86%
NSグループ株式会社東証プライム7.58%
ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社東証グロース7.47%
株式会社フィットクルー東証グロース6.74%
株式会社ギミック東証スタンダード6.70%
株式会社メディックス東証スタンダード6.15%
テクセンドフォトマスク株式会社東証プライム5.26%
BRANU株式会社東証グロース5.00%
プログレス・テクノロジーズ グループ株式会社東証グロース4.97%
株式会社ノースサンド東証グロース4.76%
株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン東証グロース4.50%
サイプレス・ホールディングス株式会社東証スタンダード4.24%
株式会社ミライロ東証グロース4.19%
伊澤タオル株式会社東証スタンダード4.11%
株式会社TalentX東証グロース3.74%
株式会社エータイ東証グロース2.71%
HUMAN MADE株式会社東証グロース2.62%
NE株式会社東証グロース2.40%
株式会社レント東証スタンダード1.39%
株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア東証グロース1.29%
株式会社SBI新生銀行東証プライム1.04%
株式会社IACEトラベル東証スタンダード1.03%
ソニーフィナンシャルグループ株式会社東証プライム0.16%
株式会社技術承継機構東証グロース0.00%
株式会社ブッキングリゾート東証グロース0.00%
JX金属株式会社東証プライム0.00%
株式会社北里コーポレーション東証プライム0.00%
株式会社みのや東証スタンダード0.00%
株式会社UNICONホールディングス東証スタンダード0.00%
ユーソナー株式会社東証グロース0.00%

*表示順序は潜在株比率の降順(潜在株比率が高い順)
*本データは、新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)を参照して作成しています。
*新株予約権付融資等による金融機関が保有する潜在株式の割合も含まれています。
※ユーソナー株式会社は、信託型ストック・オプションを発行していたが、失効させているため潜在株無し。



今回は、上記59社のうち、ストック・オプションを発行している52社の潜在株比率に焦点を当てて解説します。


2025年IPO企業のうち、ストック・オプションを発行している企業の数

まず、2025年にIPOをした企業の中で、ストック・オプションを発行している企業数を市場別にまとめました。以下が、その表となります。

全体プライムスタンダードグロース
IPO企業5971240
SO発行企業
(該当割合)
52
(88.1%)
5
(71.4%)
10
(83.3%)
37
(92.5%)

*東証以外への上場、TOKYO PRO Marketへの上場、スピンオフ上場は含まない。
*ユーソナー株式会社は、信託型ストック・オプションを発行していたが失効させており、IPO時点で残存している潜在株が無いため発行企業にはカウントしていません。


2025年にIPOをした企業全体では、ストック・オプションを発行している企業は59社中52社(88.1%)でした。

市場別に見ると、グロース市場に上場した企業の92.5%がストック・オプションを発行していることがわかります。


IPO企業のストック・オプション発行割合の水準

続いて、2025年にIPOした企業のうち、ストック・オプションを発行している企業52社における潜在株比率の平均値などをまとめました。以下が、その表となります。

平均値中央値最大値最小値SO発行企業数
全体8.32%8.58%19.76%0.16%52
プライム4.55%5.26%8.70%0.16%5
スタンダード6.01%6.43%9.73%1.03%10
グロース9.45%9.71%19.76%1.29%37


潜在株比率の平均は8.32%であり、特に、グロース市場に上場する企業の潜在株比率が高い割合(平均9.45%)となっています。一方で、プライム市場に上場する企業の潜在株比率は、発行割合が低く(平均4.55%)なっています。


また、52社の潜在株比率の分布は以下の通りです。

潜在株比率企業数 (割合)
15%以上5 (9.6%)
10~15%未満11(21.2%)
8~10%未満13(25.0%)
5~8%未満8(15.4%)
3~5%未満7 (13.5%)
3%未満8 (15.4%)


最も多かった潜在株比率は「8~10%未満」で、13社(25.0%)の企業がこの範囲に該当しています。
一般的に、潜在株比率の上限の目安は10~15%と言われていますが、10%以上の潜在株比率の企業が16社(30.8%)という結果でした。


まとめ

以上の内容をまとめると、

  • 対象となったIPO企業59社のうち、ストック・オプションを発行している企業は52社(88.1%)
  • グロース市場へのIPO企業の92.5%が、IPO前にストック・オプションを発行
  • ストック・オプションを発行している企業の潜在株比率の平均値は8.32%

という結果になりました。

今回は、「🔗ストック・オプションデータベース」を活用し、2025年にIPOした企業のうち、ストック・オプションを発行した企業数やストック・オプションの発行割合について解説しました。

「🔗ストック・オプションデータベース」では、企業別のデータや役位別の付与割合をご覧いただけます。
ストック・オプションについて情報収集されている方は、ぜひ一度ご覧ください。

また、2024年IPO企業におけるストックオプションの詳細データについては、「🔗2024年版 ストック・オプションデータレポート」にてまとめていますので、ぜひ一度ご確認ください。



ストック・オプションの役位別の付与水準やベンチマーク企業の水準等を知りたい方は、お気軽にご相談ください

ストック・オプションの適切な発行量や付与水準は企業ごとに異なります。各企業の成長フェーズや目的に応じて、どの程度の潜在株比率に設定すべきか、また誰にどの程度を付与すべきかを慎重に検討することが重要です。O f All株式会社では、ストック・オプション付与量の検討から内容の設計、発行の実務まで、包括的にサポートいたします。

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